スーツ生地に書いてある「g」って何?

“目付”の見方と、オールシーズン生地の選び方

生地選びに欠かせない「g」の意味とは?

和装の世界でも近年注目されている「スーツ地を使った和装」。
店頭で生地を見ていると、「250g」や「280g」といった数字が表記されていることがあります。
これは、その生地の“重さ”=「目付(めつけ)」を表すものです。

この数字は、「1平方メートルあたりの重さ(g/m²)」で表され、生地の厚みやハリ感・季節性に深く関係しています。

■「g」が示すのは生地の“厚み”と“用途”

g数は、生地を選ぶうえで非常に重要な指標です。
一般的には、g数が低ければ軽くて薄手、高ければ厚手で重厚な質感になります。

【目付ごとの目安と用途】

g数の目安生地の特徴向いている季節
200〜240g薄手で軽やか春・夏向け
250〜280gバランスが良いオールシーズン
290〜330gしっかり感・重厚秋・冬向け
350g以上クラシック・超厚手冬場・防寒重視の装い

■オールシーズン生地を選ぶなら「250〜280g」が最適!

一年を通して着られる“万能型”の生地をお探しの方には、目付250〜280g/m²のゾーンがおすすめです。

このゾーンは「薄すぎず、厚すぎない」。だからこそ、春夏は通気性を活かして、秋冬はインナーの調整で対応できます。

 

✦ こんな人におすすめ

  • 羽織・袴・長着などを1着で通年使いたい

  • おしゃれ着や日常の軽装としても幅広く使いたい

  • スーツ地和装に興味はあるけど、どの生地がいいか迷っている

 

■スーツ生地×和装の魅力と応用

最近では、スーツ生地を使った羽織や袴を提案する和装専門店も増えてきました。
「スーツ地=堅苦しい」というイメージがあるかもしれませんが、実際はとても柔らかく、肌なじみも良好。
モダンな雰囲気を持ちつつ、伝統的な和装のラインを崩さないバランスが魅力です。

■オールシーズン生地の一例

実際に、目付265〜275g/m²ほどのスーツ生地を使用した羽織や袴は、多くの店舗で「通年向けアイテム」として展開されています。具体的な活用イメージとしては:

  • :シャツの上から羽織るだけで軽やかな装い

  • :通気性のよいインナーと合わせて涼しく

  • 秋冬:インナーを厚手に変えればしっかり防寒

見た目の品格と実用性を兼ね備え、茶道・舞台・接客・パーティーなど幅広い場面で活躍します。

■ なぜ「g」の知識が必要なのか?

同じような色・柄の生地でも、g数が異なれば、実際の着用感や適したシーズンが変わってきます。

  • たとえば300gの生地は秋冬向けで重厚感あり

  • 一方240gの生地は軽やかで春夏にぴったり

このように、「見た目」ではなく「gの数字」から選ぶことで、より自分に合った着物選びができるのです。

■まとめ

スーツ生地に記載された「g」は、和装における快適さや季節感を左右する大切な要素です。
g数を知って選ぶことで、「動きやすい」「季節にちょうどいい」「見た目がしっくりくる」といった、自分だけの“ちょうどいい一着”に出会う近道になります。

和装をもっと身近に、そして自由に楽しむために。
スーツ地の“目付”をチェックして、自分らしい装いを選んでみませんか?

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